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天気の子

天気の子 レビュー 映画

百点満点の何点、というふうに採点することが不可能な異次元の傑作「君の名は。 」と違って、「天気の子」はかなりふつうの映画だった。 巫女と自然災害の話であることは同じだが、肌合いはだいぶ違う。 今作は、登場人物の境遇や降りかかる出来事の性格もあって生々しいリアルさがあり、話も不必要に広げることがなく、展開も緊密だ。 「君の名は。 」のようなぶっ飛んだところがないので、「君の名は。 」についてゆけなかった人も、今回は大丈夫だろう。 正直、こんな話なら実写映画でもいいんじゃないか、と見ていて何度か思ったのだが、雨に降りこめられる東京の風景や、少年と少女が空を飛ぶ(落ちる?)シーンを見ていると、やはりこれはアニメーションでないとだめだ、とその都度思いなおした。 すばらしい。 4DXが効果的! 投稿日:2019年9月29日 既にIMAXで一度観たのですが、4DXでも観てきました。 雨の演出は期待どおり随所に使われていて満足でしたが、それ以上に風とフラッシュの演出が効果的で、臨場感が出ていて凄く良かったです! 他にも色々な演出が使われていて、観ていて楽しかったです。 私が今まで観た4DXの中では演出の種類が一番多いかもしれません。 初見の時には、作画が緻密なだけに物語を現実的に捉えてしまっていたのか、楽しみながらも登場人物の浅はかとも思える行動に引っ掛かりを感じていました。 しかし二度目の今回は、これは少年少女だからこそできる無鉄砲な冒険のお話なのだと思って観ていたので、変に気を揉まず楽しく盛り上がれました。 ストーリーは子供向けながら設定はリアルな近未来 投稿日:2019年8月24日 雨が止まない大都会って、これ、ブレードランナーの世界じゃん! というのが、本編を見ながらの第一印象。 異なる時間軸が交錯する、ちょっと込み入ったSFだった前作とは対照的に、シンプルなストーリーながら、その舞台設定はリアル。 更に、雲上の異界についても、宮崎駿の「となりとトトロ」や「千と千尋の神隠し」のような、(普通の人には見えないけれど)確かに存在するような描き方はせずに、主人公達の幻覚とも取れる表現になっている。 それは、全ては主人公の勝手な妄想であるという解釈も可能だった前作とも通じていて、新海作品の軸足は、ファンタジーのようでいて、実は現実世界から一歩も離れない。 恐らく、こうした舞台設定のリアリティーが優れているからこそ、一歩間違えばお笑いになってしまう純愛物語に、いたたまれない切実さが宿るのだと思う。 なおかつ、本作でも前作でも、新海監督の描く異世界は、宮崎アニメとは異なり人間と心を通わせることもなく、宇宙に厳然と存在する環境であって、人間の側がそれに振り回される。 その設定で、人が抱える心の葛藤を容赦なくえぐり出す方向に行くと、例えばタルコフスキー版の「惑星ソラリス」になるのだけれど、新海監督はこれからどんな道を選ぶのか? RADWINPSのサウンドは、良くも悪くも若々しい(つうか少々うるさい)が、作詞・作曲センスの確かさ、特に作詞のセンスは侮れないと思う。 「君の名は。 主人公の自分勝手なふるまいと判断に忌避感を抱く方が多いこともうなずける。 幼い登場人物に感情移入できないと消極的な意見があることもむべなるかな。 しかし、中盤のエピソードで語られるように、数多くの人身御供の結果、都市が発展してきたのだとすると、そうした非人間的な犠牲を強いる暴力がなかりせば、「もともとは海だった」状態に回帰したのみであって、主人公の判断は少数のいけにえの上に築かれた負の連鎖を断ち切ったものととらえることができる。 「君の名は。 」は災害の犠牲を回避することで歴史を変える物語。 「天気の子」は少女の犠牲を回避することで歴史を巻き戻す物語。 そうした意味でこの2つの傑作は対をなす。

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2019年に公開され大ヒットした、新海誠監督による映画『』。 主人公・帆高の同僚、夏美(なつみ)の愛車で、帆高を乗せて街中を駆け巡る姿が印象的でした。 」と「 スーパーカブ110・『天気の子』ver. 」の2モデル。 『天気の子』製作委員会監修のもと、劇中のカラーリングを忠実に再現した「 サマーピンク」を採用しているといいます。 ブラウンのシートも、劇中のスーパーカブそのまんま。 また車体には、 非売品の『天気の子』ver. 専用ステッカーが貼られているらしく、特別感満載~! 【新海誠作品とスーパーカブは「親密な関係」!? 】 実はスーパーカブは、新海誠監督作品『秒速5センチメートル』と『君の名は。 』にも登場しているそうで、縁が深~い間柄なんです。 今回の「『天気の子』ver. 」モデルは、製造元Hondaの関係者が 作品に3回もスーパーカブを採用してくれたことに感銘を受けて誕生。 2019年に開催された、 「天気の子」展のフォトスポット用として特別に作られました。 翌2020年4月には、特別展示用車両と同様の仕様である「スーパーカブ110・『天気の子』ver. 」の レンタルサービスを開始。 好評を得たため、今回めでたく発売に至ったそうなんです。 」が 26万9500円で500台限定、「スーパーカブ110・『天気の子』ver. 」が 31万3500円(どちらも税込み)で1500台限定販売となっています。 受注期間は 2020年7月7日から10月31日までとなります。 ピンク色のスーパーカブはレアですし、とにかくかわいいので、『天気の子』ファンならずとも要チェックですよ~! 参照元:Honda公式サイト 執筆:田端あんじ c Pouch.

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【天気の子】あらすじネタバレと感想!『君の名は。』瀧・三葉など新海キャラも登場!

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事実上、貧困と犯罪のボーイミーツガール 思い返してみれば新海誠監督作品は、夏休みアニメが漠然と持つ「安心できて、楽しめる」モチーフを描いてきたとはいいがたい。 前作の『君の名は。 』では、田舎よりも都会をずっと美しいものとして描いてきたし、さらに遡って『秒速5センチメートル』のように、ひとりよがりな主人公の、内面描写に収斂されていくストーリーは魅力的でも、老若男女の誰もが見たいものではないだろう。 さて『天気の子』はどうだろうか? 表向きはボーイミーツガールの冒険活劇に見える。 離島から都会に出てきた少年・森嶋帆高と、ビルの屋上の鳥居をくぐり、広大な積乱雲の世界に降れ、天気を晴れにする能力を持った不思議な少女・天野陽菜が出会う。 雨が続く都内で、ふたりは天気を操る能力を使い、お金を稼ごうとする。 しかし、天気を操る能力には裏があり、陽菜の身体はおかしくなってゆく。 同じころ、帆高が都会に来た直後の出来事から、警察が彼を探すようになる。 果たして陽菜の能力の謎は? 帆高は無事に彼女を守り切れるのか? こう書けば「安心できて、楽しめる」ように見えるだろう。 だが実際には、「まるで安心できない」モチーフが暗に描かれている。 貧困と犯罪である。 離島から都会に来た帆高は、まるで仕事が手に入らず、ネットカフェで寝泊りしながら、所持金を減らしていく。 そんな生活のなかで、ゴミ箱から偶然、拳銃を手に入れる。 都会に向かう船で会ったライター・須賀圭介となんとか連絡がつき、そこで住み込みで仕事をもらうも、須賀から与えられる月収は1万円を切っていた。 陽菜は母を亡くし、アパートで弟と暮らしていくためにファーストフード店でバイトをしていた。 しかし限界があり、(風俗なのかAVなのかわからないが)売春に手を出そうとする。 陽菜が関係者とラブホテルに入るところを、帆高は拳銃を発砲して止め、彼女を連れて逃げだす。 それがふたりの本格的な関係の始まりだった。 貧困に伴い、過去作にないロケーションが描かれている点も見所だろう。 『言の葉の庭』では新宿御苑のように落ち着いた場所や、『君の名は。 』でおしゃれなカフェや国立新美術館でのデートを美しく描いてきたところ、新宿西口側のように猥雑な場所を積極的に描いている。 風俗求人情報で有名なバニラ求人のトラックまでも、新海誠監督らしいトーンで描かれるシーンには感動を覚えるだろう(バニラ求人公式サイトに、本当に協力していることも)。 そう、『天気の子』が描くボーイミーツガールには、暗に貧困と犯罪が示唆されている。 拳銃を持った、ネットカフェ難民の少年と、性風俗に身を落とす寸前の少女が出会い、少年のアイディアで、少女の天気を晴れにする能力をビジネスにする。 しかしその代償に少女は身体を蝕んでいくストーリーである。 陽菜の天気を晴れにする能力をビジネスにしていく展開は、とても明るいシーンとして描かれながら、帆高が陽菜の身体を(意図せずとも)利用して、お金を稼いでいると読めなくもない、危うい印象を残す。 過去の新海誠作品でこうした読みをできる作品はなく、また夏休み大作アニメの枠においてもあまりにセンシティブすぎて例がない。 挑戦的な姿勢と完成度 「ますます自分たちと無関係でないものに向き合わないといけなくなってきた。 その感覚を、エンターテインメント映画でどう語ることができるだろうというのがきっかけですね」。 で公開されたインタビューにて、新海誠監督はそう答えている。 その言葉通り、夏休みアニメでふつう企画されないはずの曇天、豪雨だけではなく、貧困層のボーイミーツガールという「まったく安心できない」モチーフを描く。 過去にない現実的な方向を指向している。 しかし問題は、過去になく現実的な世界を描こうと、貧困層のボーイミーツガールというモチーフに挑戦したことが、天気を操る幻想的な世界とマッチしない現象が起きている。 新海誠監督の作風が大きく転換したことを感じられる一作 これは『天気の子』が過去作よりも、主人公の内面ではなく、外側の暗い現実にアプローチしたことが無関係ではないと思われる。 『君の名は。 』や『雲のむこう、約束の場所』では、主人公の内面描写と幻想世界がシンクロすることで、独特のトーンを生み出していた。 しかし、『天気の子』では内面描写がほぼないため、新海誠監督ならではの幻想的な世界に入り込む体験が弱いのである。 実際、新海誠監督の特徴であるモノローグに変化が起きている。 これまでのような内面描写ではなく、状況の補足説明として使用されることが多く、主人公たちの内面に入り込むようにはなっていない。 結果、雨が続く向こう側の世界にある積乱雲の存在は曖昧であり、『君の名は。 』の二番煎じのような神話という設定でまとめられ、取り留めがなくなっている。 雨が続く世界と、陽菜が天気を操る能力の関係がうまくまとまらないため、終盤のアクションがどういう理由で行われているのか、いまひとつ納得がいかないまま観賞することになる。 なので『天気の子』では、『君の名は。 』のように物語が解決していくカタルシスは生み出せていない。 説得力を欠いたまま、雨がもたらす衝撃的な展開に向かう。 そしてなんとかハッピーエンドにする消化不良な完成度になっている。 とはいえ、新海誠監督の作風が大きく転換したことを感じられる一作なのは確かだ。 現実の少年少女は貧困に陥りかねない時代である。 ではそうなった彼らが生きていこうとする場合、反社会的な方向に向かうことも少なくない。 その果てにあるものとは……という風に、根底のストーリーは薄暗い印象を持つ。 夏休みの大作が漠然と持つ、あらゆる「安心できて、楽しめる」モチーフに背を向けた、どこか不安な現実ばかりを組み込んだ、独特な映画体験に仕上がっている。 「『君の名は。 』を批判してきた人たちが見て、より叱られる、批判される映画を作らなければいけないんじゃないかというふうに思いました」と監督自身が語るとおり、完成度を投げうってでも、いまこのテーマと物語展開を描かなければならない意思が『天気の子』に満ちている。 残念ながらカタルシスこそ生み出せなかったが、次回作ではさらにどう変わっていくのかを観たいと思わせる。 総評 「夏休み映画がイメージする美しいイメージ」が現実には崩壊していることを突きつけ、貧困層のボーイミーツガールに挑戦した一作。 これまで、主人公たちの内面描写が特徴だった新海誠作品で、悲惨な現実を持ち込もうする点から、作風を変えていこうとしているのが見て取れる。 ただ残念ながら、その挑戦は全体の完成度を損ねており、『君の名は。 』のカタルシスに及ばない。

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